北炭夕張新鉱大災害30年・脱原発を考える集会
国策によって、安全より利益が優先されたことによって起こるべくして起こった北炭新鉱の大災害から30年。九三人の命を奪った大災害。その後、石炭から原発へと移行したエネルギー政策。その原発から起きた福島の事故。北炭新鉱の事故から30年経ち、改めて「脱原発」を考えようと、夕張で集会が行われました。
脱原発について講演した、北大名誉教授の小野有五氏は、「北電も本当のことを言ってくれない。泊原発をなぜ廃炉にしなければならないかを、裁判を通じて明らかにしたい」と話しました。
さらに「日本は地震大国であり、四枚のプレートの上にある。泊の沖にも活断層がある。日本に原発をつくる所はない」と訴えました。
新鉱事故当時を振り返って、森谷猛氏が報告しました。
人命や安全性より、企業の利益を最優先した北炭や国のやり方を厳しく批判しました。さらに、「人命軽視のエネルギー政策を夕張から告発したのに、30年経ってもその教訓がいかされていない。福島だけでなく日本中が放射能の危険にさらされている」と指摘しました。
来賓としてあいさつをした、日本共産党のはたやま和也氏は、「当時の記録を改めて調べたが、山なりが数日前から続いていたというヤマの人たちの声を北炭は無視をしてきた。命を大事にする社会と政治になってほしいとの声が広がっている。その実現のために頑張りたい」と決意を述べました。