2006年11月28日(火曜日)

ばんえい競馬に思う

カテゴリー: - hisashi @ 21時42分41秒

 岩見沢市として、ばんえい競馬の存続を市長が断念しました。これにより、帯広市も単独開催は無理との判断から、「ばんえい競馬」の60年余の歴史にピリオドが打たれることになりました。

 私のブログにも、これまで考えられないほどのアクセスがありました。

関心の多さを改めて感じさせられました。

 

 しかし、残念ながら私たちも「存続は無理」との判断でした。

お金のことばかりをいいたくはないのですが、市民負担をこれ以上させられないというのが私たちの考えです。

 現在、今年度末で累積赤字が40億円に達し、その他費用や補償などでさらに数十億、トータルで100億円にもなるのではないかといわれています。

 1市あたりの負担は25億円にも及ぼうとしています。

 

皆さんがいわれるように、経営の甘さや真剣さに欠けていた部分もあったと思います。

さらには、今回の4市の解散にあたっても、今後どうするのか、関係者の意見も聞きながらもっともっと議論すべきだったと思います。

そうしたらいいアイディアがでたのかもしれません。あるいは、それでもやっぱり無理ということになったかもしれませんが、お互いに理解し合えたのではなかったかと思います。

 

 旭川市北見市が撤退をいち早く決め、帯広は存続の意向を示し、「ばんえい競馬」の存続が、あたかも岩見沢市の判断に委ねられているかのような状況になりました。

 

 北海道遺産として、また、馬文化として、世界に一つの「ばんえい競馬」をどうするのかという議論が足りなかったように思います。

岩見沢市だけに、そのことも含めて、責任を持てというのは、負担が重過ぎます。

 新しい財政計画も、黒字が前提で作られたものであり、収入見込みはきわめて危険と隣りあわせとなっています。これまで毎年収入が減っているのに、今後収入が増えるという根拠は弱いものがありました。

 

 そうした中での市民負担を考えたときには、これ以上の負担をさせることができないと、私たちは考えました。

 

 騎手や調教師、厩務員、馬主などのことを考えると、その対応は親身に行わなければいけないと思っています。

残せるものなら残したいというのは、みんなが考えていたのではないでしょうか。

存続を願うみなさんの願いにはこたえられませんでしたが、私の率直な気持ちです。

 

 この間、ばんえい競馬ファンの人に「どうなるの」と聞かれ、今の状況を話し「存続は無理と考えている」と話しました。

その人は「寂しいけれど、時代の流れで、若い人への広がりが期待できないからしょうがないね」と話してくれ、救われた気がします。

 

 「時代」の一言で簡単に片付けるつもりはありませんし、寂しいのは事実です。

私の実家も、昔は農家で、田植えや稲刈りの時期は、随分馬のお世話になりました。

稲をいっぱい積んで、白い息をいっぱい吐きながらすすむ馬の姿は、今でも瞼に残っています。

 でも私の子どもたちは、それを知りません。

こうした馬文化は、子どもたちに何らかの形で残していきたいと思っています。


コメント

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  1. 心中複雑だとお察しします。

    どうも帯広市の市長がスポンサーがつけば単独で存続する可能性にも触れているのでそれに期待したいと思います。

    よく言われるようにばんえいが本当に北海道の文化として市民に浸透しているのならば廃止になることは無かったはずです。どうも多くの市民は無関心な気がします。

    これも地方競馬が自治体の「集金装置」としかみなされておらず、馬事文化を広める役目を担ってこなかったからではないでしょうか。

    Comment by riku_mio — 2006年11月28日(火曜日) @ 22時54分50秒

  2. riku_mio様、真剣さが足りなかったことはあると思います。議会としても4市の競馬組合の議会と岩見沢市議会との関係もあり、市としての議論も十分にできなかったこともあると思います。私たち議員も反省をしなければならないことがあると思っています。また、いろいろご意見をおよせください。

    Comment by hisashi — 2006年11月28日(火曜日) @ 23時06分13秒

  3. ばんえい競馬廃止という話題について、道民がどれだけ興味を持っているのだろう。
    札幌に住む、自分の周りでさえ、「ばんえい」はおろか「道営競馬」さえ、その存在を知らない者が結構居る。
    北海道が馬産地だということは知っていても、高度経済成長期には、公営競馬の収益から、多くの施設等に資金面で貢献した事実は教えられていない。
    もっとも、主催者の当初からの目的は、道民の福利厚生的な娯楽施設というわけでもなく、馬文化どうこうなどと語れる見識のものでもなかった。
    意図的で有るか無いかは別にして、一度、企業から賃金として労働者に支給された貨幣を、公営競馬の名のもとに回収しているのと同じ理屈だったに違いない。
    そして、その資金を事業投資の名の下に、企業に再配分していく仕組みになっていたのだと思う。
    また、限られた娯楽しかなかった時代、公のギャンブルとしての存在意味もあっただろうし、血の気の多い人々の欲求不満を国や権力に向けることなく吸収させていった思想的な策略もあったに違いない。
    現在、産業が空洞化し、地方が切り捨てられ、地方競馬も本来の役割を担う必要がなくなり、政治的には退廃文化のレッテルを貼られたまま、経済的にもお荷物扱いされている公営競馬。
    しかし、こういう時代だからこそ、内的には本来の馬文化を育むチャンスがあり、外的には観光資源として外貨を稼ぐ発想にも広がっていくのであるが、北海道に限らず、地方競馬を開催している地域というのは官僚的で利害にしがみつく風土が根強い土地柄で残念である。
    前衛党と自負される貴党の後ろ向きな対応に重ねて残念な思いというのが率直な感想。

    Comment by □地&○地 — 2006年12月5日(火曜日) @ 10時54分20秒

  4. □地&○地様、コメントありがとうございます。ばんえい競馬の存続を願う人が多いことも承知しています。市民負担を考えての苦渋の判断でした。□地&○地様の率直なご感想は受け止めさせていただきます。

    Comment by hisashi — 2006年12月5日(火曜日) @ 22時35分04秒

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